原因を考え理解することの大切さ原因を考え理解することの大切さ

原因を考え理解することの大切さ

私が歯科医師になって早30年になります。患者さんの治療を通じて、写真のような歯の摩耗の違いに興味を持ち、左右での摩耗の差に疑問を抱き調べ始めた時期がありました。

写真の青の矢印が犬歯ですがご覧のとおり、左右で全く摩耗の具合が違います。

歯科界の高名な先生方に、この疑問を質問して説明を頂きましたが、残念なことに納得できる解答を得ることはできませんでした。一般的な説明としては、左右での摩耗の差はストレスのためとされていますが、その背景にあるメカニズムについては明確な説明が得られませんでした。私はこれを単なる癖で片付けることはできないと当時、感じました。

その後、私は咬み合わせと歯の関係について理論的に理解するようになりましたが、これを理解して治療にあたっている歯科医師はどのくらいいるのでしょうか。
歯の摩耗一つにも、様々な要因が関与しています。顎関節治療には専門知識と経験が必要です。名取歯科医院では咬み合わせの正しい知識に基づいた診査診断をもとに、患者さんのお口の状態が「なぜこうなったのか?」という根本原因を理解してこそ、適切な顎関節症治療ができると考えています。

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