顎の問題の多くが無自覚である顎の問題の多くが無自覚である

顎の問題の多くが無自覚である

最近、顎関節症と診断される患者さんが大変多いと感じています。
顎関節症というと「顎が痛い」「カクカクする」といった症状が有名ですが、実は症状がなくても顎関節に問題がある人は多いのです。
実際に名取歯科医院にいらっしゃる方の90%は、顎に問題を抱えています。そして顎の問題によって歯がしみたり、歯が欠けたり、歯周病がひどくなったりするのです。またインプラントに問題が起きるなど顎の問題はさまざまな症状を引き起こします。

しかし患者さんから顎について訴えがなければ通常歯科医院では顎の検査をしません。したとしてもレントゲンを撮影するぐらいです。顎関節は皮膚の中に隠れているので、誰も積極的に検査しないのです。

顎関節症は肘痛や膝痛と同じ関節障害で TMJ(TMD) ともよばれます。一般的に原因として歯並びや噛み合わせ、またストレスによって顎関節症を発症すると言われますが、実際は外傷要因がその原因の多くを占めています。ところが肘や膝と異なり日本では同じ関節障害にも関わらず、整形外科のように原因究明に MR 撮影を選択することはまずありません。また顎関節のMRを撮影したところで、歯科医師が正しい診断をできない場合もあります。

顎関節をきちんと検査して診断することが出来れば、セラミック治療やインプラント治療、また歯周病の治療の結果は確実に良いものになります。