顎関節を理解する顎関節を理解する

顎関節を理解する

先日、整形外科の同級生と話をする機会があり体の関節について論議を致しました。
通常、膝や肘などの関節に問題がある場合レントゲンはもちろんのこと、MRIも撮影する場合も多いのだそうです。しかし、歯科治療の場合において顎関節に問題があってもMRIを撮影するのは非常に稀です。患者さんが顎がおかしいと訴えると、ほとんどの場合歯科医師はマウスピースで対処しようとします。
人間ロボットではありません。人それぞれ関節の状態も違うので、対処の方法も違います。
顎関節治療=マウスピース、全ての患者さんに第一選択がマウスピースは間違っているのです。現在、多くの歯科医院での治療はまず治療法が目に行きますが、本当に最初に知るべきなのは原因です

どうしてこのようなことになったのか、その原因を知るために診査、診断が大切なのです。

こちらのMRI画像の赤の矢印は正常な関節軟骨で、黄色の矢印はずれてしまった関節軟骨です。

この画像が無いとどこで噛み合わせを決めたらいいのかわからないはずです。因みに一度落ちてしまった関節円板は絶対に元には戻りません。

顎関節を理解すれば様々な事がわかり歯の治療の成功率も格段に上がると名取歯科医院では考えています。