顎関節治療のボトックス療法顎関節治療のボトックス療法

顎関節治療のボトックス療法

先日、名取歯科医院では半日講師をお呼びして食いしばりの治療(顎関節治療)に使う、ボトックス療法をスタッフと一緒に学びました。

実はもう2回目でして、既に患者さんの治療には使ってますがまだまだ知りたい事があり再度勉強を致しました。
名取歯科医院の顎関節症治療は「力」にも着目して治療します。ボトックスによる顎関節治療では、咬筋が発達し噛む力が強すぎる患者さんに対してボトックスを注射して噛みしめる「力」そのものをコントロールする治療です。
※「ボトックス」はアラガン社の登録商標です。そのため正確には、ボツリヌス菌を使用した薬剤はボツリヌストキシン製剤と言います。

名取歯科医院では食いしばりの治療に以前はマウスピースを使っていましたが、マウスピースはリスクの方があります。
よく口腔外科の医師はマウスピース治療は結果として上手くいかなくても(率直に言えばそれは失敗です)歯を削らないから安心だと言いますが、実はこれは間違いです。マウスピースは個々の歯を固定してしまいますから、歯は順応する力を無くし顎関節に力が集中します。結果として顎関節自体の変化が起こってしまうのです。
これは歯を削るよりも良くない事です。なぜなら顎関節周囲の組織が一度変化してしまうと、二度と元には戻りません。つまりマウスピースによる顎関節症治療は非可逆的に顎関節を痛めてしまうリスクがあります。

そのため、名取歯科医院では今は全てボトックス治療を用いています。