顎関節治療のエビデンス顎関節治療のエビデンス

顎関節治療のエビデンス

人は、毎日物を噛んで咀嚼し食事をしなくてはなりません。患者さんの治療後に「その治療した歯」がどこまで噛む力に耐えられるか?という力のコントロールをすることが大切です。

例えばインプラント治療や矯正治療で一つの歯や歯並びが改善しても最後に正しい噛み合わせとならなかった場合、治療した歯以外の歯や筋肉、時に神経にまで変調をきたす場合があります。歯科治療後にストレスなく噛めることは治療した歯を長持ちさせるとともに患者さんの天然歯を守ることに繋がります。名取歯科医院では、この「正しい噛み合わせ」を歯科治療のゴールだと考えています。

噛み合わせの構築で、一番難しいのは噛み合わせには「科学的な根拠=エビデンス」が無いという事です。医療治療には、イービーエム(EBM)といってエビデンスがあります。EBMは『Evidence-Based Medicine』の頭文字をとったもので、よく『(科学的)根拠に基づいた医療』と訳されます。これまでに行われてきた医学・医療に関する研究成果((科学的)根拠(=エビデンス))をまとめたものです。
しかし患者さんは信じられないかも知れませんが、噛み合わせは様々な歯科医師が、様々な意見を声高にしていますが、医療におけるEBMのようなものは存在していません。つまり咬合論であって咬合学ではないというのが現実なのです。そして残念なことに、その咬合論のなかには根拠が不確かな、怪しいと言わざるえない理論も多く存在しています。

名取歯科医院では、Dr. Peter E. Dawson の咬合理論を15年にわたり実践し、その Dawson の噛み合わせ治療をデジタル化することで大きな飛躍を得た Dr. Mark Piper による科学的な噛み合わせ治療を日本で提供* しています。私たちは、どうしたら噛み合わせが正しく患者さんのお口の中が安定するのかを、定期的にデジタルによる精密な噛み合わせ治療(マイクロオクルージョン)を用いて、科学的な検査と治療計画に基づいた噛み合わせ治療を提供しています。

*2022年、日本初の米国咬合(デジタル)認定を取得。