顎関節の仕組みへの理解顎関節の仕組みへの理解

顎関節の仕組みへの理解

顎関節の軟骨部分を関節円板と言いますが、これが咬み合わせに大きな影響を及ぼしています。
こちらの画像のように関節円板が正常な位置にあれば何にも問題は起こりません。

しかし、名取歯科医院で診断した大多数の患者さんの関節円板は下記のように前方にずれています。

このことにより、口を開く際にカクンという音がしたり、痛みがおきたり、また歯ぎしりを起こしたりします。
しかし、残念ながら大多数の歯科医師がこの関節円板の重要性について見逃しているのが現状です。正確に言うと歯科医師になる過程でこの分野の教育を受けていないのでわからないといった方がいいでしょう。

実は名取歯科医院の院長である私自身も以前は全く分かりませんでした。自分が顎関節症になり日本での治療では治らずアメリカに行ってはじめてこの分野を理解する事が出来ました。

口の中の機能は顎関節や筋肉、神経などが複雑に関与しています。ただ見た目の良さだけ、例えば笑顔の際に見える歯の見た目、白さなどを基準にしたセラミッククラウン治療などでは根本的な解決ができず、結果として不自然に力がかかるなどして前歯のセラミックが破折したり壊れてくる要因となります。

顎関節症の治療において大切なことは、「顎関節への理解」なのだと私は思います。