顎関節症がなぜ保険診療で治療できないのか顎関節症がなぜ保険診療で治療できないのか

顎関節症がなぜ保険診療で治療できないのか

この回答の前に、日本の顎関節症を取り巻く状況をお話ししたいと思います。顎関節の状況と歯科の咬み合わせは密接な関わりがあり、顎関節の変化は即座に咬み合わせの変化に繋がり相互に関係しています。

それにも関わらず顎関節症は殆どの場合、歯科ではなく口腔外科が診察の窓口となっているのです。

しかし、口腔外科の医師は咬み合わせに関してはあまり詳しくありません。また保険医療制度の中での顎関節治療には制限があり、診査診断の段階ではパノラマレントゲンしか撮影することは出来ません。保険の範囲では他の検査を何もできないのです。率直に言えば、総合的に患者さんを診る手段が保険診療では皆無なのです。
そして治療になると選択肢として「マウスピース」しかありません。ここでもやはり他の選択肢が無いのです。
よく口腔外科の医師はマウスピース治療は結果として上手くいかなくても(率直に言えばそれは失敗です)歯を削らないから安心だと言いますが、実はこれも間違いです。マウスピースは個々の歯を固定してしまいますから、歯は順応する力を無くし顎関節に力が集中します。結果として顎関節自体の変化が起こってしまうのです。
これは歯を削るよりも良くない事です。なぜなら顎関節周囲の組織が一度変化してしまうと、二度と元には戻らないのです。つまりマウスピースによる顎関節症治療は非可逆的に顎関節を痛めてしまう治療でなのです。これを歯を削らないから安心な治療と言って患者さんに説明するのは、詭弁で不適切な治療提案だと私は考えます。

名取歯科医院での顎関節症治療では、殆どの患者さんでマウスピースを使わないため保険適用となりません。そのため顎関節症治療を保険でお受けする事が出来ないのです。

また顎関節症は患者さんによって、状態は全て異なるので、画一的な同じマウスピース(スプリント)治療では治すことが出来ないのです。検査も模型や顎関節のCTレントゲンや顎関節のMRIなど様々な検査が必要ですし、治療には顎関節解析システムや咬み合わせのデジタル解析システム、またはボトックスによる咬筋への弛緩処置など、保険診療では適用のないものばかりです。

つまり結果として保険診療の枠内では、顎関節症を治療する事はできず、私にも理解不能ですが、顎関節症は口腔外科で診察を受ける対象になっています。治りません。

これが1人の患者として、顎関節症で20年悩み続け、自由診療によるDTR Therapy で顎関節症を克服した私自身の答えです。